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No. 51~道路の安全確保~|大分県中津市弁護士中山知康

 

1 先日、またもや痛ましい交通事故が発生しました。

  前橋市で発生した、高齢者の運転する車が自転車で通学中の女子高校生2人を巻き込んだ事故のことであり、この2人は重体となっているとのことです。その後、私の住む大分県でも、つい先日、同様に、自転車で通学中だった女子高校生が後ろから来た自動車に追突され、重体になっているというニュースがありました。

  その後続報がありませんので、これら被害に遭った女子高校生たちの容態はわかりませんが、とにかく回復してくれることを祈っています。

2 全国で高齢ドライバーが関係した交通事故がニュースとして取り上げられ、社会問題となっています。そして、高齢ドライバーの免許返納やそれに伴って移動手段を失うことに対する代替措置なども話題となっています。

  加齢による認知機能や身体能力の低下と車の運転の是非の問題や、特に地方在住の高齢者の買い物や通院などのための移動手段の確保の問題は、最近社会問題として取り上げられることが多く、高齢化社会では避けては通れないものですので、早急に議論し、一定の方向性を出す必要性は高いと思います。

  ただ、交通事故は、当然ながら高齢ドライバーだけの問題ではありません。車を運転する人はもとより、車を運転しない人も有形無形に車社会とつながって生活しているのですから、誰にでも関係する問題であり、また、誰もが加害者や被害者にもなりうるとともに、ひとたび事故が起きれば、自分や誰かの一生を左右しかねないものですから、交通事故そのものを抑止し、減少させる方策も、考え続けていかなければなりません。

3 飲酒運転の厳罰化や交通事故による加害の厳罰化も功を奏して、交通事故そのものは、かつての交通戦争と呼ばれた時代から見れば、大幅に減少しています。

  しかし、それでも、冒頭に書いたような重大事故は現在も起こり、被害に遭われた方に筆舌に尽くしがたい苦痛と損失とをもたらしています。

  ならば、まずは、交通弱者である高齢者や子どもたちが被害に遭わなくて済むように、生活道路への自動車の乗り入れ規制とか、道路自体の構造の変更(自動車の速度を抑制するための、ハンプと呼ばれる突起ないし勾配を道路上に設置するとか、あえて道路に、一定距離ごとに狭窄部分を設けるなど、様々な研究が進められています。)など、すぐに取り組むべき方策はたくさんあります。ただ、これらは予算や法整備を必要とするという点で、実現には少し時間を要するのかもしれません。

4 他方で、特別な予算を必要とせず、すぐにでも取り組める方策が、昨日、沖縄タイムスで報道されているのを知りました。北谷(ちゃたん)町の通学路で、キャンプ瑞慶覧(ずけらん)の若い米軍兵士有志が、子どもたちの登校を見守る交通安全ボランティアに昨年から地元の方たちと一緒に参加している、地元の方たちも助かっている、感謝しているというニュースです。米軍兵士がボランティアとして、交通安全のベストを着用して街頭に立つことで、米軍関係者の車も通過する際の速度が落ちてきたということも報じられていました。参加している米軍兵士自身は、地域貢献の一環として行っているとのことでした。

なお、余談ではありますが、沖縄タイムスに対しては産経新聞などから「偏向報道」だとかいろいろ非難されているようですが、基地問題に苦しむ沖縄という面だけでなく、このような報道もきちんとなされているようです。
  それはともかく、同じような交通安全のためのボランティアや見守り活動は、各地で行われています。ただ、どこも高齢者によって担われていたり、PTA活動の一環として父兄が時折街頭に立つというものであり、多忙のため、若い世代の人たちが参加することはあまりないと思います。

  しかし、上記の米軍兵士が言っているとおり、これこそすぐに、そして、特別の予算を必要とせずに取り組める地域貢献の方法であり、交通安全対策なのかもしれません。

5 たくさんの従業員が一斉に通勤してくる大企業や工場、さらには地域の中小企業などから率先して、会社ぐるみで地域の交通安全を見守り、通勤車両の速度抑制を呼びかけるボランティアを実践してみてはどうでしょうか?

  もちろん、言うは易く行うは難しと言われるとおり、実践するにはたくさんの方の意識改革も必要になるかもしれませんが、始めてみる価値はあると思います。

                                           (2018.1.18)