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No. 73~頻発する豪雨災害と投票率について~|大分県中津市弁護士中山知康

 

1 また今年も、九州地方全域を中心に、甚大な豪雨災害が発生しました。

  といっても、豪雨はまだ収まっておらず、今夜から明日にかけて、またもや大雨が降るという予報もありますので、引続き厳重な警戒が必要な状態です。

  今回の豪雨災害で犠牲となられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。そして、一刻も早く平穏な生活を取り戻せますようお祈り申し上げます。

2 今回の豪雨災害は、いわゆるコロナ禍という特殊事情があるため、避難をどうすればいいのかという問題があり、また、災害の復旧のためのボランティアも集めにくい、集まりにくいという問題もあります。

  そうした中で現に避難されている方々、現場で清掃や復旧などの作業に従事しておられる方々、避難所を運営するため奔走している自治体職員の方々などのご苦労は、察するに余りあります。

  どうかご自愛いただき、熱中症をはじめとして、体調不良を引き起こされないようお祈り申し上げます。

3 思えば、ほぼ毎年、日本のどこかで大雨による被害が発生しています。

  私の身近なところに限ってみても、平成24年の九州北部豪雨によって山国川が氾濫し、中津市耶馬渓地域等で大きな被害が発生しました。もちろん、中津市だけでなく、九州北部の広範囲にわたって甚大な被害が発生しました。

  平成29年にも九州北部豪雨によって甚大な被害が発生しています。

  そして、九州だけでなく、日本全土にわたってほぼ毎年、豪雨や台風による災害が発生しており、これまで100年に一度とか50年に一度などといわれた大規模災害が、ほとんど毎年、どこかで発生している状況だと思います。

4 こうした災害頻発の背景には、気候変動、即ち、地球温暖化による異常気象が大きくかかわっていることはほぼ間違いないものと思います。

  ですから、グレタ・トゥーンベリさんのような若い方々にだけ、こうした問題に対する重責を担わせたり、非難の矢面に立たせ続けるのは、いい加減やめにして、今すぐに、そして、長期的なビジョンをもって行動を始める必要があります。

  それは、個々人のライフスタイルの見直しに始まり、もちろん政治の問題でもありますので、政治的意見の醸成や表明、最終的には投票によって、変えていかなければなりません。

5 折しも、このコロナ禍によって、私たちはこれまでの生活を見直す機会を得ています。

  満員電車の問題、テレワークのメリットと課題、出張や単身赴任の必要性、東京一極集中の問題など、様々な問題を、自粛期間中に考えたり、実際に経験することができています。

  ですから、これまでの生活を見直す時期は、今を措いて他にないとさえいえる状況です。

  同様に、世界規模の感染症拡大に対する抑止策や両立の難しい経済対策などに関して、各国政府・指導者の対応も大きく分かれていて、その功罪も見えつつあります。

つまりは、我々がどのような政治家をリーダーとするのか、どのような政策を選ぶのかも、まさに今問われている問題であり、感染症対策や災害対策、今後の気候変動を抑制するための方策など、今まさに考え、見直す好機であり、これもまた、今を措いて他にない状況だと思います。

6 そうした中で、東京都知事選挙、そして、鹿児島県知事選挙と、続けて地方の首長を選ぶ選挙が実施されました。

  ところが、いずれも投票率は低迷しています。いずれの選挙でも、約半数の人が投票に行っていないのです。

  もちろん、コロナ禍の中にあること、各地で災害が頻発していることなど、投票どころではないという事情を抱える方もおられると思います。

  しかし、こうした状況だからこそ、自分たちの生活を見直すために、投票はすべきではないでしょうか。

  感染症対策も災害対策も経済対策も、そして、環境問題も、自分たちの問題です。決してひとごとではありません。他人に任せっぱなしというわけにはいかないのです。

  投票に行かなかった多くの方々に、どうか考えていただけたらと思います。

(2020.7.13)