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No. 67~コロナ禍の中の大学生について~|大分県中津市弁護士中山知康

 

1.約1年半ぶりのブログ更新となりました。

  長らく書いていなかったせいで、久しぶりに書こうとすると何をテーマにするか迷ったのですが、今日、ネットニュースで見て感動した記事とそれを契機に感じた雑感を書こうと思います。

2.感動した記事というのは、私の母校である早稲田大学が学生1人当たり10万円支給するというものです。

  総額5億円ということですので、学生全員が対象というわけではないでしょう。

  それでも、総額5億円もの金額を、学生に10万円ずつ支給するというのには、とても驚き、感動したのです。

3.現在の新型コロナウィルス感染症の拡大とそれによる社会全体の混乱・疲弊については、一言で何かを語れるわけではないことは承知の上ですが、現在、都市部には、アルバイト収入も減少又はなくなり、さらには実家等も経済的に困窮して仕送りも当てにできない状況に追い込まれた学生たちがたくさんいると思います。

  もちろん、都市部だけでなく、地方でも同様でしょう。

  そうした学生たちは、現在、帰省することも事実上抑制されています(オンライン帰省などという言葉もあるくらいです。)。

  たくさんの学生たちが、大学は、授業はいつ始まるのか、それまでどうやって食いつないでいくのかなど、不安の中で生活していることと思います。

  その中には、現在の生活苦や大学の授業がどうなるかということのほかに、これから就職活動はどうなるのかと頭を悩ませている4年生もいるでしょうし、必死で受験勉強を終えてようやく入学したのに、入学式がないどころか、授業が始まる見通しもなく、見知らぬ土地で、知り合いも友人もできないまま、生活に困窮して苦しんでいる1年生もいるかもしれません。

4.こうした学生たちを、地方出身者も留学生も含めて、できるだけ退学などしなくて済むように、学業を成就して社会に旅立てるように支えていくことは、今の日本を守るだけでなく、これから数十年にわたって、日本と世界中の国や社会を支え、発展させることに必ず役立つはずです。さらには、その支えられた学生たちが次の世代を支えてくれれば、数十年といわず、数百年先まで、ずっとずっと、社会を支える原動力となってくれると思います。

5.もちろん、支えるためには、物的な支援だけでなく、精神的な支えも必要不可欠であり(イタリアの病院の屋上で日本人ヴァイオリニストが医療従事者のために演奏をしたのには、現地の人だけでなく、その映像を見た多くの人が励まされたと思います。)、そのためにも早く大学が再開し、授業が始められ、人と人が触れ合えるようになることが求められますが、まだまだ見通しが立たない状況です。

  そもそもこの先の見通しが立たず、不安の中で過ごしている人、生活に困窮しているのは学生ばかりではありません。

  そういう意味では、人命を救うこと(COVID-19の早期抑え込みと治療体制の整備等)が最優先課題であることはもちろんですが、同時にこの社会で暮らす人たちの「くらし」を守ることも、政治に求められる喫緊の課題のはずです。

  そうした課題を解決する方法としては様々なものが考えられ、そのどれを選ぶのかについて、政治には幅広い裁量があることももちろんです。

  しかし、裁量があるからといって、何もしないとか、手をこまねいて手遅れになるという裁量はありません。

6.最近、報道でも経済の再開時期という言葉をよく聞きますが、経済はその語源(経世済民)のとおり、人々を救う手段のはずです。

  経済は目的ではなく、人々の「くらし」を守る手段のはずです。

  そうであれば、経済が停滞するとか、悪くなるという見方ではなく、まず今守るべきは、人々の生命とそのくらしであることを見つめ直す必要があると思います。

  経済をいつ再開するかではなく、その間、今も喘いでいる人たちのくらしをすぐに支えることが政治には喫緊の課題として求められているはずですし、社会の構成員である我々も、それぞれが属する団体や様々な場面を通して、できる範囲の協力や努力が求められているのだと思います。

  私は、冒頭で述べた早稲田大学の姿勢に感動しただけでなく、誇りと勇気をもらいました。

  同時に、私にできるのは何なのか、今すべきことは何なのか、考えさせられた次第です。

(2020.4.27)